たくさんのありがとう

「おたんじょうびおめでとう！」
きょうは△△のたんじょうび。
○○と△△は、ふたりでおいわいをしました。

ふたりでケーキをたべていると、
○○がゴソゴソなにやらじゅんびをしています。

「△△のために、とっておきのプレゼントをよういしたんだ。」
○○は、いつのまにか、まほうつかいのすがたになっています。

○○がくるっとまわると、△△のからだがふわりとうきました。
「さぁ、くものうえのくににいこう！」

○○と△△はてをつないで、そらをのぼっていきました。
「すごい。ほんとうに、とんでる。」
△△は、とてもびっくりしましたが、
○○がいっしょなのであんしんしています。

「あれ、そらなのにきんぎょがおよいでる。」
「そうだよ、ここではさかなもそらをとぶんだよ。」
△△はふしぎにおもいましたが、
○○がせつめいしてくれたので、なぜかよくわかりました。

「さぁ、とうちゃく！」
○○と△△は、ふしぎなくものうえのくににとうちゃくしました。
くものうえのくにのじゅうにんがおでむかえしてくれています。
きんぎょやイルカやクジラもいっしょです。

みんなが、○○と△△をだいかんげいです。
「△△、おたんじょうびおめでとう！！」

クジラがふたりをのせて、そらをおよいでくれました。
「きょうは△△のたんじょうびだから、クジラもとくべつサービスさ。」

クジラのせなかはやわらかくて、ふわふわしていて、すべすべです。
○○と△△はゆったりとそらのさんぽをたのしみました。

○○と△△がすんでいるまちが、とてもちいさくみえます。

「あ、□□があるいてる！」
△△がおともだちをみつけました。
「お～い！」
△△はおおきなこえでよんでみましたが、□□はきがつきません。

△△がふしぎにおもっていると、○○がこたえました。
「おおきなこえでさけんでも、したのひとにはきこえないんだ。」

○○がおしえてくれました。
「ここは、とくべつなばしょ。
いちねんかん、やさしいこころをもちつづけたひとだけが、
たんじょうびプレゼントでこれるばしょなんだ。」

「△△がいちねんかん、
やさしいこころをもちつづけたから、これるんだよ。
これは、ぼくからのプレゼントさ。
いつもみんなに、やさしくしてくれていて、
△△はえらかったね。○○もうれしいよ。」

△△はうれしくなって、○○にとびつきました。

○○と△△のまえに、とびらがあらわれました。
「さぁ、もうすぐかえるじかんだよ。」

きんぎょやイルカが、なごりおしそうにしています。
△△もすこしさびしくなって、○○にききました。
「また、ここにこれるかな？」

すると○○は、えがおでこたえました。
「もちろん。いちねんごにもどってこれるよ。」
ふたりはえがおで、とびらのなかにはいっていきました。